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英語の略語文化

 日本人は言葉を略したがる文化を持つと言われる。  パソコン、リモコン、ゼネコン、ワープロ、アニメ、コンビニ、エアコン、カーナビ、ファミレス、デパチカ、ビーサン(ビーチサンダル)、アケオメ、セクハラ、キムタク、ミスチル、ドリカム、スマホ、マザコン、イケメン等だ。  さらに、NYのグランド・セントラル駅をグラセン、LAのビバリーセンターをビバセンと呼ぶ。人名や外来語も含め、語呂が良い四文字にまとめる傾向があるようだ。なるほど、確かにその通りである。  しかし、最近、英語でも実は特に口語表現で略語を頻繁に使っていることに気付いた。  例えば、シットコム(Sitcom)。Situation Comedyのことで、テレビシリーズのコメディー番組を指す。  他の例をあげよう。  Admin(アドミン)=Administration、ad(アド)=advertisement、bi(バイ)=bisexual、bra(ブラ)=brassiere、exam(イグザム)=examination、flu(フル)=Influenza、info(インフォ)=Information、Fridge(フリッジ)=Refrigerator、lab(ラボ)=laboratory、legit(レジット)=legitimate、limo(リモ)=limousine、math(マス)=mathematics、mic(マイク)=microphone、quake(クェーク)=earthquake、stats(スタッツ)=statistics、tux(タックス)=tuxedo、veggies(ベジーズ)=vegetables、vet(ベット)=veterinarianもしくはveteranなどだ。また普段何気なく使っているMemo(メモ)もMemorandumの省略形だ。  長くて言いにくい言葉を言いやすいように短縮して使うのは、アメリカ人だって同じだ。詰まる所、世界共通なのでは、との結論に至るが、どうだろう? 【長土居政史】

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