top of page

未年も終わりか…

 今年、新聞記事を読んでいてフム? と思ったことなどを書いてみる。  ◇黒人差別反対の抗議者がLA市長を取り囲み、講演を中止に追い込んだという記事。フム。  簡単に銃を撃つ警官がいることも確かであり殺された人には哀悼の意を表します。しかし、僕が永住のために渡米した時、先に来ていた親父から「これは叔父から言われたことだが、たとえ指鉄砲でも警官に向けちゃいかん。彼らの指示に従うこと」と教えられた。  今でもその考えがしみついている。アメリカ人はそういったことは習わないのだろうか。黒人も僕らも有色人種であり、同様に迫害された歴史が有り何の違いもないのに。やはり気質の問題か。  ◇キリスト教徒の郡書記官が同性婚の結婚証明書に許可を与えなかった。フム。  いくつかのキリスト教教会はこの書記官をサポートしている。僕もクリスチャンだから分からないわけではないが、この人の態度には疑問が残る。  アメリカでは政教分離を憲法で定めている。その観点からすると、たとえ郡という小さな(政治的)組織であれ、個人の宗教観を仕事に反映させるのはいかがなものだろう。  同性婚に反対の立場をとるモルモン教が「立場は代わらないが、この書記官のサポートはしない」と公表した。理由として、やはり個人が何を信じるかは自由だが、まず法を遵守するのが第一としている。  もし本当に自分の信じる宗教を、法規や他の人の生活信条より上に持って行きたければそれに準じた仕事につけばいいのにと思う。  ◇最近のトランプ氏の発言。フム。  正しいかどうかは疑問だが、イスラム教徒の入国規制案は共和党員の過半数が肯定しているとか。日系人の強制収容の話も出てるようだが、それも含めて肯定的に見ているらしい。  今まで政治的考慮?から話には上がらなかったことも含めて、言いたいことを言いたいように言う彼に好感を持つ有権者も増えている。ビジネスマンとして有能だからピッチもうまい。気が付いたらいらないものまで買わされていたなどとならなければいいが。投票の時は気をつけよう。  よいお年を!【徳永憲治】

1 view0 comments

Recent Posts

See All

熱海のMOA美術館に感動

この4月、日本を旅行中に東京から新幹線で45分の静岡県熱海で温泉に浸かり、翌日、山の上の美術館で北斎・広重展を開催中と聞き、これはぜひと訪れてこの美術館の素晴らしさに驚き魅せられた。その名はMOA美術館(以下モア)。日本でも欧米でもたくさんの美術館を見たがこれは 所蔵美術品の質と数の文化的高さ、豊かな自然の中に息を飲むパノラマ景観を持つ壮大な立地、個性豊かな美術館の建築設計など卓越した魅力のオンパ

アメリカ人の英国好き

ヘンリー王子とメーガン・マークルさんの結婚式が華やかに執り行われた。米メディアも大々的に報道した。  花嫁がアメリカ人であるということもあってのことだが、それにしてもアメリカ人の英王室に対する関心は異常としか言いようがない。  なぜ、アメリカ人はそんなにイギリス好きなのだろう。なぜ、「クィーンズ・イングリッシュ」に憧れるのだろう。アメリカはすでにイギリス系が多数を占める国家ではない。いわゆるア

野鳥の声に…

目覚める前のおぼろな意識の中で、鳥の鳴き声が聞こえた。聞き覚えがない心地よい響きに、そのまま床の中でしばらく聴き入っていた。そうだ…Audubonの掛け時計を鳴かせよう…  Audubonは、全米オーデュボン協会(1905年設立)のことで、鳥類の保護を主目的とする自然保護団体。ニューヨークに本部がある。今まで野鳥の名前だと思っていたが、画家で鳥類研究家のジョン・ジェームス・オーデュボン(1785

bottom of page