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常備薬味・青南蛮

 下手の横好きというか、使う使わないは別としてネットで見たり本で読んだりした常備薬味を時々作る。特に常温で保存できるものがいい。以前書いたことのある塩ライムなどもその一つ。  半年ほど前に偶然見つけた「青南蛮+麹+醤油」が面白そうで作ってみた。オリジナルは三升漬と呼ばれるらしい。  この青南蛮の字面から、なんとなく揚げた魚類の酢漬けで青唐辛子を使うのかな、と思っていたがこの青南蛮は青唐辛子のことだとこの時初めて知った。  アメリカでは青唐辛子は簡単に手に入るし、種類も多い。一般的にはセラノチリ、ハラピニョチリなどがよく使われているようだ。  話はそれるが、このチリや生姜をブレンダーにかけ、それぞれを適当なサイズの製氷皿で凍らせておくと、ちょっと辛味が必要な時とか、生姜湯などが欲しい時とかすぐに使えて便利。ただし質は落ちる。しかたがないが、時短や「いつでも、どこでも」に最適。他にレモンジュースも凍らせている。カミさんには「場所ふさぎ」と怒られている。  風邪の時期のレモンジュース+生姜+はちみつ湯は体が温まり、のどの痛みなどが和らぐようだ。お湯を足すだけで簡単に本物(混ぜ物なしの手作り)が飲めるのはありがたい。  話を戻す。基本はきざんだ青南蛮、麹、醤油を計量カップで同量。青南蛮はこまかく刻むようだが、計量した後にいつものブレンダーですます。この3種を混ぜて寝かせるわけだが、常温で2週間頃から食べられ、3カ月くらいから旨味がでてくるらしい。時期が早いと味がばらばらに主張しあっているようで「ほんとにうまくなるのかな」状態だった。  半年寝かせた現在、旨味と甘味が増している。試しに肉料理に少しぬってみた。結構うまかった。醤油、麹は日本人の舌にあい、これに少しピリリとチリの辛味で料理の味が引き立つようで個人的に満足。甘味や辛味があるのでどの料理にもとはいかないが、いろいろと試してみよう。  次は何に挑戦しようか。またネットで探して、カミさんに怒られない程度にほどほどに試してみよう。【徳永憲治】

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