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ながれ星から流れて

 先日何かの流れで流星雨のことが知りたくなり、ネットを調べていたら「Old Farmer’s Almanac(創刊1792年)」「Farmers’ Almanac(創刊1818年)」に流れ着いた。今までにも「Farmers’ Almanac」のタイトルは見たり聞いたりしたことはあった。  どちらもFarmer(アポストロフィーの位置が違う)とAlmanacのタイトルが付いているから、ぱっと目Oldが付いているほうが本当の名前で、付いてないのは俗称かと思っていたら全然別物だった。アポストロフィーの位置が違ってたのは見比べるまで気付かなかった。  この「Old Farmer’s Almanac」は北米で連続で発行されている年鑑(Almanac)では最古だという。当時はこういった年鑑の発行がブームだったらしい。  「Farmers’ Almanac」もそのころ創刊され、ずっと続いている。どっちにも根強いファンが付いているようだ。  内容はどちらも基本的に気象、天候、天文学的情報(月の満ち欠けや星座など)や、生活に必要な情報、レシピー、造園(庭のお手入れなど)とか。ファッション、家の飾り付けなどにも及んでいる。  考えてみると、当時から(今ももちろんだが)農家にとって長期の天候予測は重要な事柄だっただろうと思われる。  こういった年鑑の編集社は、当たり外れはともかくも独自の天気予報の方法を編み出していたというからすごい。その上でこうして生き残っているということは、それなりによく当たっていたのだろうか。  今はネットなどで簡単に天気予報などの情報は手に入るが、いまだにこの手の年鑑が売れているのはなぜだろう。僕と同じで情報はネットでも見るが、やはり印刷されたものを手に取りたいという人も多いのかな、とか勝手に思い込んでみる。  それで、肝心の流星雨だが、今年は8月半ば夜明け前に数時間、1時間50個ほどの流れ星がみられる。  12月半ばには夜の間、同75個ほどの流星がみられるそうだ。あとは10月に2、3度、11月にかけてもやはり5~15個流れる時があるらしい。これから先のことなので断定できないが。  願い事がある人はこの時がチャンスかな。少々逃してもいくらでも見れそうだし。【徳永憲治】

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