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LA郡:渓谷熱感染者が増加

 ロサンゼルス郡で渓谷熱(Valley fever)感染者が増加していることが、LA郡公衆衛生局の調査で明らかになった。【吉田純子】

 渓谷熱はコクシジオイデス症とも呼ばれ、米国ではカリフォルニア、アリゾナ、テキサス、ネバダ、ユタなどの西南部で多くみられる風土病。コクシジオイデス・イミティスという真菌によって起こる感染症で、感染すると寒気や疲労感、痛み、咳などの症状が現れる。  LA郡の昨年の感染者数は、前年の522人からおよそ200人増(37%増)の714人。同局によると09年から増加傾向にあるという。LA郡の感染者の多くは北部のアンテロープバレーやサンファナンドバレー北部と西部で確認されている。全米では毎年15万人の感染者が報告されているが、うち60%には症状が現れていないという。  また感染しても多くの場合、特別な治療を必要とせず自然に治る。しかし、まれに重症化するケースがあり、重症化した場合は死に至るケースもある。  真菌は土壌中に生息し、そこから空中に舞い上がるため農業従事者や工事作業者が感染することが多いという。  加州全体でも感染者が増加しており、注意が呼び掛けられている。

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