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LA七夕まつりの成功期す:南加宮城県人会

力作ぞろいの七夕飾りを背に記念撮影する親睦ピクニックの参加者

 南加宮城県人会(米澤義人会長)は7月22日、モントレーパークのジョージエルダー公園で親睦ピクニックを行った。第10回となる「ロサンゼルス七夕まつり」開催を今月中旬に控え、米澤会長をはじめ会員らの意気込みは益々盛んになってきている。

持ち寄りの料理を皿に盛る米澤会長夫妻(左)ら

 この日は幼児から98歳まで6世代が集まった。米澤会長の開会あいさつ、来賓あいさつの後、会員が製作した美しい七夕飾りの前で来賓と友人ら含む約50人で記念撮影が行われた。 「宮城伝統こけし」や「ピースサイン」、「スパイダーマン」、県のマスコット「むすび丸」、今年の干支「犬」などがデザインされた七夕飾りは緑の公園に彩りよく映った。  10、11、12日に小東京で開催される「LA七夕まつり」の今年のテーマは「心をひとつに」。「飾りを作った一人ひとりの気持ちを大切に」という意味が込められている。小東京の活気が下火になっていた十数年前。「このままでは日本人街がなくなってしまう」との危機感から発案されたこのイベントも、今年で10回を数える。飾りが一番多かったのは最初の年に製作した250個。少ない年は118個まで落ち込んだが「今年は150個以上できました」と米澤会長は胸を張った。

ドーナツを必至で捉えようとする参加者

 それらの飾りは小東京の「交番」やLAの各所で開かれた七夕飾りワークショップを訪れた参加者や会員、各種団体が作り上げたもの。昨年までに製作した飾りも大切に保管し、本番に登場させる。「この数年来、南アフリカや中東のドバイ、国内ではシカゴやアリゾナにも七夕飾りを送っている。だんだんと世界に広がっていることを実感している」米澤会長はその理由を「人種も言葉も関係ない」からだという。今後の目標は、七夕飾りをロサンゼルスの玄関口であるロサンゼルス国際空港に飾るというもの。「いろいろな種類の意見が耳に入ってくるが、好意的なものは励みにし、継続していきたい」と会長は語った。

スイカを狙って進む男子生徒

 日本語学園共同システム中央学園で主任教師を務める葵正子さんによると「宮城県人会の活動は米澤会長と夫人の純子さんのリーダーシップが要になっている」とのこと。  昼食時になると会員の持ち寄った料理や県特産の仙台牛バーベキューを囲み、会話が弾んだ。元フレンチシェフの佐藤了さんが作った白いゴーヤのチャンプルー、根菜きんぴら、洋風瓦煎餅なども並び、皆が舌鼓を打った。  食事の後は若いメンバーを中心にドーナツ食い競争、スイカ割り、綱引きなどで賑わった。どの世代もゲームに参加し、笑い声が響く。  同県人会が発起し、二世週実行委員会、小東京交番、南加県人会協議会が共催しているLA七夕祭りをたくさんの人が見に訪れ、小東京の活性化につながる催しとしてさらに発展するよう、皆がさらに結束を強めていくと会員の一人、大場弘毅さんは力強く語った。【麻生美重、写真も】

綱引きに精を出す6世代の参加者


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