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LAでプロモショーン:雪質強調し、スキー客誘致


「北海道スキーナイト」で、中国系旅行会社の参加者に、自社のスキーリゾートについて紹介するスタッフ

「北海道スキーナイト」で、中国系旅行会社の参加者に、自社のスキーリゾートについて紹介するスタッフ

 日本屈指の雪質を誇る北海道から、スキー業界関係者計11人が来米し、南カリフォルニアからのスキー客の誘致を目的としたプロモーションを行った。一行は、4日から6日までの3日間、ロサンゼルス・コンベンションセンターで開かれたスキーの見本市「スキーダズル」にブースを出展し、各所のスキー場のよさを紹介した。

 同イベントへの参加は、昨年に次ぎ2度目。北海道観光振興機構や札幌市、ニセコ、ルスツ、富良野の道内6カ所のスキー場から参加したスタッフが、売り込みに努めた。  外国から北海道を訪れるスキーヤーは、夏冬で日本と季節が逆の南半球オーストラリアやニュージーランドをはじめ、欧州に北米そして、北海道と直行便を持つ東南アジア諸国などが多い。同観光振興機構の吉岡和彦次長によると、プロモーションにLAを選んだ理由を「成田、羽田、関西の各空港に、エアラインが太くつながっているから」と説く。北米と日本はスキーシーズンが同じだが、米国から来るスキーヤーとスノーボーダーの数は徐々に増えていることから、当地でのプロモーションに本腰を入れたという。  北海道のスキー場の特徴は、サラサラとしたパウダー状の雪だ。吉岡次長は「(水分が少ないため)雪が軽く、気持ちよく滑ることができる」と強調する。滑りやすいパウダースノーを追い求めると、標高の高い場所に上らなければならないのに対し「北海道は、標高100メートルから1000メートル以内にすべてのスキーリゾートがある」と説明。一方の外国のスキー場は、標高2000から2500メートルに位置するため「空気が薄く、子どもや高齢者には、きつい」と話す。   「アフタースキー」も魅力だ。道内ほとんどのスキー場の周辺には温泉があり、また札幌などで観光ができ、海の幸に恵まれ食文化を満喫できることから、吉岡次長は「時間とお金をかけて来てもらっても、楽しんでもらえる価値はある」と力説した。  スキーダズル開幕の前夜には、地元のスキー業界やスキー同好会、旅行会社、メディアを招き「北海道スキーナイト」と題したプロモーションイベントを小東京で開いた。プレゼンテーションを行って、PRビデオを上映し、資料を配布した。北海道スキープロモーション協議会の佐藤尚弘幹事長は、今回の訪米での成果について「宣伝の効果は、これから徐々に出ると思う。上質な雪を説明し、北海道の知名度を上げながら、地道な活動を続けたい」と抱負を述べた。【永田潤、写真も】

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