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110周年記念へ士気高める : 世代を超え、600人が親睦

鏡開きをする、ガーデナ市議会議員のロドニー・タナカさん、千葉総領事、カミヤ会長、南加県人会協議会のジョージ・ハワード副会長、JACCCの暫定CEOデレン・モコさん

 今年創立110周年を迎える北米沖縄県人会(エディー・カミヤ会長)が20日、モンテベロのクワイエットキャノンで新年総会と親睦会を開催した。カミヤ会長の3期目続投と、新役員の宣誓、レガシー賞発表が行われ、およそ600人が世代を超えて親睦を深めた。【麻生美重】

 新しい年の始まりを寿ぐ沖縄古典音楽「かぎやで風節」が流れ、和やかに会の始まりが告げられた。続いて、琉球舞踊・宮城流能松会社中による「女こてい節」が優雅に舞われた。  開会の辞に続き、カミヤ会長は「うちなーぐち」(沖縄語)で新年のあいさつを述べた。大勢の参加者にユーモアを交えながら「今日は来てくれてありがとう」と謝意を述べ、「記念すべき110周年記念大会の開催が9月に決定した。沖繩のバンド『BEGIN』も参加の予定」と発表。大会の成功へ向けて会員やコミュニティーからの支援を仰いだ。BEGINから届いたビデオメッセージも流れ、9月へ向けて皆の士気は一層高まった。

ジョー・ヤマガワさんの代理で「レガシー賞」を受け取った孫のテレン・タタラさんとカミヤ会長

 今回初となるレガシー賞がジョー・ヤマガワさんに贈られた。  ヤマガワさんは1930年代に北米沖縄県人会へ入会した古参の会員。同会の歴史委員を長年務め、 同県人会が編さんした「北米沖縄人誌」日英版の出版を担当するなど地道な活動を続けた。また奨学金の委員として長く在籍し、同委員のアドバイザーとしての役割も果たした。

歌声を響かせる石原春雄琉球民謡研究所の社中

 「思いやりに満ち溢れ、いつも謙虚な姿勢で沖縄県人会のために尽力した」との紹介を受け、家族代表で孫のテレン・タタラさんがカミヤ会長より記念の盾を受け取った。  タタラさんは、現在96歳で病気療養中のヤマガワさんに代わり受賞の喜びを語った。「祖父はこの賞をもらうことを家族の誰にも言っておらず、わたしたち家族は羅府新報を見て知り、とても驚きました。祖父はどこへ行ってもみんなから声をかけられるような人。祖父の家族の一員であることをとても光栄に思う」  続いて、2019年の役員が登壇し、右手を上げて役職を全うすることを宣誓。その後は鏡開きも行われた。今年の干支、亥年の男女がステージに並び、ヘレン・シマネさんと共に乾杯の音頭を取った。  親睦会ではカミヤ会長もメイクと衣装で舞台に立ち、場の盛り上げに貢献。芸能部による「うりずんの歌」、「ひやみかち節」、 「年ん新たまてぃ」、「花遊ぶ」などの琉球民謡のほか、琉球舞踊や太鼓、 空手、フラなども披露された。  ラッフルやフォトブースなど、若い世代が主導するコーナーも多数あり、最大規模を誇る同県人会の年齢層の厚みが強調されていた。  最後は「我した島沖縄(しまうちなー)」と歌う琉球民謡「芭蕉布」の大合唱で幕を閉じた。

オープニングを飾った、宮城流能松会社中による琉球舞踊


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