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錦織圭選手:ホームレス支援のチャリティーイベントに参加


 男子テニスの錦織圭選手が7月21日、ニューポートビーチにあるニューポートビーチ・テニスクラブで、ホームレス支援を目的としたチャリティーイベント「マイケル・チャン・テニス・クラシック(MCTC)」に参加した。ファンや子どもたちなど多くの人が訪れる中、2014年から錦織選手のコーチを務めるマイケル・チャン氏やスペシャルゲストらとプレーし会場を盛り上げ、ホームレス支援に貢献した。【吉田純子、写真も】

コーチのチャン氏(手前左)とダブルスを組みエキシビションマッチを繰り広げた錦織

 同チャリティーイベントはチャン氏が主宰する「チャン・ファミリー財団」と、ホームレスの住居の確保や提供などの支援活動を行う非営利団体「HomeAid Orange County」が毎年7月に開催する夏の恒例イベント。錦織選手とチャン氏らによるプロのエキシビションマッチなどが観賞できるとあって、毎年多くの人が訪れている。  MCTCを通して得た収益はホームレスの人々が長期的に安定した住居に移り住めるよう支援活動に寄付される。  チャン氏は、「オレンジ郡ではホームレス問題が深刻化している。テニスを通してホームレスのためのシェルター建設など支援活動に貢献できたらうれしい」と話し、コミュニティーに恩返しするためのイベントにしたいと意気込んだ。  毎回イベントに参加している錦織選手は「エキシビションでたくさんの人にテニスを見て楽しんでもらいたい。また少しでも多くの人が救われればうれしい」と話す。「(試合とは違い)エキシビションはプレッシャーがないので自分のしたいようプレーできる。僕はオフの日にはほとんどテニスをしないので、エキシビションは毎回楽しみながらプレーしている」と話した。  寄付を通して錦織選手やチャン氏とプレーする機会が得られたり、近くでプロのプレーを観戦できるとあってファンにはうれしいイベント。この日は元テニス選手のスコット・リプスキー氏やセシル・マミート氏も参加。錦織選手はマミート氏と、チャン氏はリプスキー氏とそれぞれダブルスを組みエキシビションマッチを繰り広げた。  昨年8月に練習中に右手首を痛め、およそ半年間、戦線離脱を余儀なくされた錦織選手だったが、今年1月に米国で行われたATPチャレンジャーツアーで復帰を果たした。  手首を痛めたことについて「急に痛めたので当初はビックリした。またここまで悪くなるとは思わなかった」と当時を振り返る。「でも治っていくうちに、テニスから少し離れ、違ったトレーニングを取り入れたり、一から体を見直すきっかけにもなった。残念は残念だったが、ある意味プラスになった。復帰当初は(自分の)テニスを取り戻すのに大変な時もあったが、今は高いレベルでプレーできているので、プラスに変えられてよかった」と前向きな姿勢をみせた。

1千ドルを寄付し錦織選手(奥)と一緒にダブルスを組む機会を得てプレーした江口純子さん

 錦織選手のファンで、この日、1千ドルを寄付し錦織選手と一緒にダブルスを組む機会を得たパロスバーデス在住の江口純子さんは「とても楽しかった。以前シャラポワ選手のイベントにも錦織選手が来ると聞いて行ったのだが、その時は残念ながらプレーを見ることができなかった。今日は一緒にプレーもできてとてもうれしい」と話し、ファンにとっても有意義な時間となったようだった。  トーナメント後、錦織選手は「すごく楽しかった。こんなにたくさんの人に来てもらえてよかった」と話し、サインや写真撮影を求めるファンに応じていた。

ホームレス支援を目的としたチャリティーイベントを開催したチャン氏(左)と同イベントに参加した錦織選手


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