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新女王にアリス・アマノさん決定:「次世代に助け合いを伝えたい」

晴れて女王となり、会場に手を振りながらステージを一周するアリス・アマノさん

 第78回二世週祭の今年度の女王を決めるコロネーションボウルが11日夜、アラタニ劇場で開催され、6人の候補者の中から選ばれたオレンジ郡日系評議会推薦のアリス・マリナ・アマノさんが新女王に輝いた。新女王は「日本人の持つ尊敬の念を大切にしながら、次世代に助け合いを伝えたい」と」と意気込みを示した。オレンジ郡日系評議会からの女王誕生は、2015年のサラ・ハッターさん以来3年ぶり。

2018年度の新女王決定の瞬間。自分の名前が呼ばれ、驚くアリス・アマノさん(右端)

 ファースト・プリンセスには米国日系レストラン協会推薦のケリー・ミドリ・ツナワキ・モックさん、ミス・トモダチはパサデナ日本文化会館推薦のジュリ・アン・ドリンダックさんが、それぞれ選出された。  候補者は、推薦を受けた各団体と地域社会の期待を背負い、晴れの舞台に上がった。同夜の本番に向け4月から各分野の専門家の指導を受け、日本語や生け花、茶道、着物の着付け、日本舞踊、ダンス、歩き方、スピーチ、メーキャップなど、習得した技能を披露。各演技に合わせて衣装を替え、和服で日舞を踊ったり、ジャネット・ジャクソンの乗りのいい音楽に合わせてアップテンポの息の合ったダンスを踊り、大観衆を魅了し、大きな拍手と声援を浴びた。

女王交代で、昨年度のジョーダン・アダチ前女王(右)からガウンを着せてもらうアリス・アマノさん新女王

 コロネーションでお馴染の司会者は、元二世週祭女王で女優のタムリン・トミタさんとABC7「Eyewitness News」のアンカーのデイビット・オノさんの名コンビが務めた。2人は各候補者に、日系社会のリーダーの1人となる女王の資質を問う難解な質問を投げかける一方で、ジョークを交え候補者の緊張をほぐし、会場の笑いを誘いショーを盛り上げた。  エンターテインメントは、アジア系米国人の役者で構成するコメディー劇団「コールド・トーフ」が、開発が進み発展する小東京と日系社会を滑稽に描いたパフォーマスを見せ、会場を笑いで包んだ。  女王とコートは、任期の1年間、地元の日系社会のさまざまなイベントで活躍するほか、名古屋、ハワイ、サンフランシスコなどを訪問し、文化交流の親善大使の役割も担う。コロネーション翌日のグランドパレードには着物姿で登場し、フロートに乗って戴冠後、一般に初お目見えし愛嬌を振りまきデビューを飾る。【永田潤、写真も】

2018年度の女王とコート。左端3人目から、ファースト・プリンセスのケリー・ミドリ・ツナワキ・モックさん、アリス・マリナ・アマノ女王、ミス・トモダチのジュリ・アン・ドリンダックさん


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