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夏季五輪:LA、28年開催で合意

ロサンゼルスが2028年の夏季五輪開催でIOCと合意に至り、記者会見に出席したガーセッティー市長やLA市議、過去の五輪メダリストら

 夏季五輪招致をめぐりロサンゼルスが7月31日、国際オリンピック委員会(IOC)と2028年の開催で合意に至ったことが明らかになった。同日、LA市のエリック・ガーセッティー市長はメジャーリーグ・サッカー「ロサンゼルス・ギャラクシー」のホームスタジオであるスタブハブ・センターで記者会見を開き、「きょうは歴史的な日」と話し、11年後の開催に向けて意気込んだ。【吉田純子、写真も】

 LAは24年の五輪開催都市をめぐりパリと争っていたが、LAが28年の開催都市に立候補し、24年はパリで開催されることが確実となった。  IOCは五輪開催への準備資金として、ロサンゼルス招致委員会に18億ドルの資金提供を行う契約も結んだ。  ガーセッティー市長によると、28年のLA五輪の予算は53億ドル。LA市の税収からではなく、IOCからの資金のほか、スポンサー協賛金や入場チケットの販売などの収益で賄うという。安全対策では連邦政府からの援助も受ける予定。  ガーセッティー市長は「米国にオリンピックが戻ってくる。この宣言をできたことを誇りに思う」と話し、11年後のLA五輪開催に向け喜びを表現した。米国で夏季五輪が開催されるのは1996年のアトランタ五輪以来。  LAでは1932年と84年にも夏季五輪が行われており、ロンドンと並び最多3度目の開催となる。過去2回の五輪で開会式や閉会式の会場にもなったロサンゼルス・メモリアル・コロシアムのほかステープルセンターやドジャースタジアムなど、既存の施設を会場として活用できることもLAの魅力で、新たな設備の建設にかかる費用が抑えられることも利点としてあげられている。  ガーセッティー市長は「28年の開催まであと11年ある。それまでに現在工事中のメトロラインも工事が終了し、LAXの近代化に伴う補修工事も完了する」と話し、28年にはインフラ整備も整い、五輪会場への移動も便利になり、観光客を受け入れる準備も万全になることを強調した。  24年の五輪の開催都市をめぐっては当初、ローマやブダペスト、ドイツのハンブルクなどの都市が名乗りをあげていたが、費用の負担など財政面の問題から立候補都市が相次いで撤退を表明。こうした事態を受け、IOCは7月に行われた臨時総会で、開催都市に立候補しているパリとロサンゼルスの2都市で、24年と28年に分ける案を承認していた。  LA市議会のハーブ・ウェッソン議長によると市民の80%がLA五輪開催を支持しているという。来週にもLA市議会で開催都市をめぐる決議が行われる。記者会見に出席していた市議らも28年の開催に賛成しており、市議会でも承認される見通し。開催都市は9月13日にペルーで行われるIOC総会で正式に決定する。  同日、トランプ大統領も28年のLA五輪開催をめぐり声明を発表。「オリンピックの理想と米国の精神を表す大会になる」と祝福した。

11年後の夏季五輪開催に向け喜びを現すガーセッティー市長


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