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参加者74人が親睦深める:熊本地震の復興支援継続へ

歌や民謡、炭坑節を踊るなどし、親睦を深めた熊本県人会のメンバーら

 今年で創設117年を迎える南加熊本県人会(沖田義邦会長)は今年度総会と親睦会をこのほど、トーレンスのミヤコハイブリッドホテルで開催した。参加者74人が集い、和気あいあいと旧交を温めながら、熊本地震の復興支援継続へ心を一つにした。

熊本県からの平山裕子さんへの表彰状を授与。沖田会長(右)から夫の平山安正さんが代理で受け取った

 9年目続投が決定した沖田会長が、開会のあいさつに立った。2年前に故郷で起こり甚大な被害を出した熊本地震に対し、県人会が所属する南加県人会協議会など日系社会からの募金活動などの多大な支援に深謝した。熊本城の修復作業がニュースで伝えられているが依然、不自由な生活を強いられている被災者がいるため復旧・復興途上にあるとし、継続した支援活動の必要性を訴え、会員は気持ちを新たにし一致団結を誓った。  県人会が取り組む熊本復興支援の活動状況が報告された。熊本支援ボランティア団体「Love for Kumamoto in LA」(安藤みちよ代表、http://loveforkumamotoinla.jigsy.com/)主催の募金活動を通して昨年、約1万5000ドルを集め、地震発生以来3万ドル以上の義援金が熊本県に送られた。  蒲島郁夫・熊本県知事から県人会に届いた祝辞と、復興を支援する日系社会への感謝状が読み上げられた。知事は会員に対し「熊本のルーツを大切に守り、本県とアメリカをつなぐ懸け橋として、たいへん重要な役割を担っている。みなさんの尽力に心から敬意を表したい」とたたえるとともに、熊本復興へのこれまでの支援に謝意を伝え、活動の継続を求めた。

竹嶺会の演奏で踊る菊田会のメンバー

 県からの表彰状の授与式を催し、今年100歳になる伊東米子さんと皆本とし子さん、80歳の森田文枝さん、坂本ジミーさん、そして功労者の平山裕子さんのそれぞれに県知事から賞状と記念品が贈られた。  プログラム後半の余興では、県人会が誇る芸達者たちが次々にステージに上がり、親睦会を盛り上げた。沖田会長の歌をはじめ、竹嶺会の民謡、松田高子さんの黒田節とおてもやん、95歳の上村志津さんは稗つき節、坂東流名取の藤村美月さんと生徒の西村ちよさんはおてもやん、そして参加者全員で復興支援の応援歌の「花は咲く」を大合唱した。また、フラメンコダンサー、ミカエラ・カイ(安藤みちよさん)による華麗なステージなどバラエティーに富んだ多くの演目が繰り広げられた。サプライズで沖田会長がフラメンコを披露し、会場を大いに沸かせた。炭坑節が流れると、参加者が踊りの輪の中に飛び入りで参加し、和やかな雰囲気をいっそう盛り上げた。

輪になって炭坑節を踊る参加者

 最後はラッフル抽選会を開き、多くの景品が参加者全員に渡り、満足と明るい笑顔で閉会となった。沖田会長は親睦会を振り返り「みんなが楽しみ、有意義なひと時を過ごすことができた」と喜んだ。「(この日来賓に迎えた)各県人会や日系社会の諸団体など横のつながりと、熊本県との固い絆を大切にしたい」と抱負を述べた。  日米協会主催の「日米シンポジウム」が熊本市で11月14日から開催され、同協会LA支部では参加者を募集している。参加希望者は沖田義邦会長に連絡する。メール― kumamonokita@gmail.com

会場では、熊本地震の被災状況や復興活動の様子を写真で紹介された


フラメンコの華やかなショー。右がミカエラ・カイ


【写真左】おてもやんを踊る坂東流の西村ちよさん【同右】華麗に舞った「フラメンコダンサー」沖田会長


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