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北加山火事:ブラウン知事が非常事態宣言

 カリフォルニア州サクラメント北西部のレイク郡とナパ郡で12日、大規模な山火事が発生し、これまでに6万1千エーカーが焼失し、1人が死亡した。13日には加州のジェリー・ブラウン知事が、両郡に非常事態宣言を発令した。

 加州消防局によると、14日正午現在の時点で鎮火は5%。4年目を迎えた加州の記録的な干ばつによる極度の乾燥と、最大瞬間風速30マイルの強風が火の手をさらに拡大させている。現場付近では停電も発生し、少なくとも5千人に影響がでており、住宅およそ6千棟が今も火の手にさらされている。  加州森林保護・防火局によると、住宅400棟を含むおよそ1千棟の建物が全焼し、1万人近くの近隣住民が避難した。  12日には、ヘリコプターで消火活動にあたっていた消防隊員4人がやけどを負い、近くの病院に搬送されたが、命に別条はないという。  14日、レイク郡ではすべての公立校が閉鎖された。  ナパ郡はカリフォルニアワインの産地としても知られ、ワイナリーの経営者らはワイン生産への影響を懸念している。  米赤十字はナパ郡カリストガ市に避難所を設置し、救援活動を行えるボランティアスタッフを現在募集している。  ブラウン知事は11日、サクラメント南東およそ70マイルに位置するアマドール、カラベラス両郡で9日から発生している山火事にも非常事態を宣言し、住民に避難するよう呼び掛けていた。この山火事で7万1千エーカーが焼失し、住宅86棟が全焼した。4千人以上の消防隊員が消火活動にあたっているが、これまでのところ30%の鎮火にとどまっている。  14日現在、加州では12カ所で山火事が発生している。今年に入り、各地で山火事が発生しているが、今回の山火事は今年最大規模だという。

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