top of page

全米各地:反トランプ派が抗議運動

反トランプ派による抗議デモ。ロサンゼルスを含む全米各地でデモが行われた

反トランプ派による抗議デモ。ロサンゼルスを含む全米各地でデモが行われた

 共和党のドナルド・トランプ氏が、民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官を破り当選を果たした大統領選から一夜明けた9日、全米各地では反トランプ派による抗議運動が行われた。【吉田純子】

 ロサンゼルスでは同日夜、トランプ氏の当選に反対する人々が、ロサンゼルスのダウンタウンに集結し、抗議運動を行った。デモの影響で一時、フリーウエー#101が閉鎖される事態となった。  デモ参加者は「私たちの大統領ではない」「すべての女性を尊重しろ」など訴え、ロサンゼルス市警察(LAPD)のパトロール車やロサンゼルスタイムズ社の建物に、スプレーでトランプ氏を批判する言葉を書き込んだ。  同日午後10時頃にはデモ参加者が、アラメダ通り付近のフリーウエー#101にまで侵入し、同フリーウエーは周辺の一部区間が閉鎖された。翌10日の午前4時ころには閉鎖は解除され、デモ参加者も撤退した。  デモ参加者のうち28人が逮捕されたほか、鎮静に当たっていた警察官数人が軽傷を負った。  またカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)でも9日、反トランプ派の抗議運動が行われた。同大学の大学新聞「Daily Bruin」によると、千人以上の学生が集結し、トランプ氏を批判する言葉を連呼し、結果に対する怒りをあらわにしていたという。こうした事態を受け、同大学では、中間試験の日程変更や、宿題の提出期日を延長するなどの措置をとる教授も出てきているという。  北カリフォルニアにあるUCバークレー校でも学生らが集結して、同様のデモが行われた。オークランドでの抗議運動では負傷者がでた。  カリフォルニア州は民主党支持者が多く、一般投票ではクリントン氏が548万8261票(61・5%)、トランプ氏が296万9532票(33・3%)を獲得し、クリントン氏がトランプ氏を上回っていた。  一方ニューヨークではトランプ氏が所有する「トランプ・タワー」前でも抗議デモが起こり、およそ1万人が集結。民主党支持者が多い、アトランタ、オースティン、フィラデルフィア、シカゴ、デンバー、ポートランド、オレゴン、首都ワシントン、ボストン、シアトルなどの都市でも抗議運動は行われた。

0 views0 comments
bottom of page