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ワシントン州:山火事、史上最大規模に

 ワシントン州で発生している大規模な山火事は、24日までに同州史上最大となる63万6810エーカーが焼失した。西部諸州でも山火事は発生しており、被害はさらに拡大している。全米省庁合同火災センター(NIFC)などが発表した。

 今回の山火事で、ワシントン州ではこれまでに消火活動にあたっていた消防士3人が死亡。4人が負傷し、住宅およそ200棟が全焼した。  もっとも被害が大きかったのがカナダとの国境近くに位置するオウカノガン郡で、25万6657エーカーが焼失した。同郡では昨年も25万6108エーカーが燃える山火事が発生しており、住宅およそ300棟が全焼した。今年はすでに昨年を上回る規模になっている。  1200人以上の消防隊員が消火活動に当たっているが、これまでに鎮火は10%にとどまり、5千世帯以上の住宅が火の手にさらされている。  消防隊員だけでは足りず、州政府は消火活動に従事可能なボランティアを募集。これまでに4千人近くが集まった。さらに退職した消防士など、およそ200人が消火活動を手伝っている。  現在、西部諸州で山火事が発生しており、夏の気温上昇と干ばつによる極度の乾燥が原因となり、焼失面積は拡大している。NIFCによると24日までに、オレゴン州では41万5578エーカー、カリフォルニア州では28万3438エーカー、アイダホ州では4万8732エーカーが焼失した。  加州では、ロサンゼルスからおよそ100マイル西に位置し、スキーリゾート地としても知られるビッグベアで23日、100エーカーが燃える山火事が発生した。サンバナディーノ郡シェリフ局によると、一時、近隣住民には避難命令が出されたが、間もなく解除された。およそ300人の消防隊員、4台のエアータンカーと消火ヘリコプターが消火活動にあたり、これまでに50%が鎮火した。  アイダホ州では、オーストラリアとニュージーランドから70人の消防士が、同州南西部に位置する州都ボイシに到着し、山火事の現場に救援に向かっている。  全米規模では今年に入ってから742万4千エーカーが焼失。この数字は1960年以来では6番目、過去10年間ではもっとも大きい焼失面積となっている。また全体では、消火活動にあたっていた消防士13人が死亡している。

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