大往生

 今月初め、一人の女性がみまかれた。誕生日には大きなケーキを用意しようと話していたのに、98歳になる10日前の出来事だった。  彼女との出会いは、高齢者昼食会の食事を届けたことだった。ふとしたことから、私の名前と彼女の弟の名前に使われている漢字の読み方が同じだということが分かった。そのことから、親近感をより強めたと思っている。  次第に老いて一人での生活が大変になったとき、彼女が信仰する高野山米国別院のお坊さん、スタッフが力になって看護ホームに入ることになった。直接かかわる役目に加えていただき、いろいろご縁をいただいてこの日を迎えた。どのご縁、どの出来事、その時の出会いかかわりの全てが、うまく運んで、本当に助けられた。  彼女は、野菜・果物、花を育てて、歌を詠み、書に親しむ生活をしていた。高野山に作った花を持ってお参りしていた。医者に縁のなかった彼女は、看護ホームに