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おりがみから

 日系社会と全く関わりのないところでも、折り紙の機会が、ここ数年増えている。日本人・日系人ではなくても、ORIGAMIという言葉が一般に広がっていることを実感している。  日系社会のイベントでは、日本文化紹介ということだと思うが、折り紙ブースは一般的。参加する人は日系人に限らない。その人たちの輪が広がるのか、インターネットの情報か何かは分からないが、子供向けイベント、高齢者施設から声がかかる。日系人がいない施設に行くようになって3年になるが、全く初めての体験でも初日から、喜んでもらえて「次はいつ来るの?」。最初は社交辞令だと思ったが、すぐに連絡があって、それが続いている。言葉が通じなくても、折って、開いてなどは、見て分かる。片言のスペイン語、おぼつかない英語を駆使して奮闘。みんなの楽しそうな顔に励まされている。完成した作品をお互いに見せ合って、感想を言うのも面白い。  先日、インターナショナル・プリンティング博物館で子供のためのクラフトデーというイベントに出かけた。この博物館の存在が日系人に知られていないということもあるかも知れない。5年以上になるが日本語を話す人を見かけたことがない。  親子一緒に初めての折り紙は簡単なものをと、大きな紙で兜を作ると、それをかぶって写真を撮って喜んでいたり、さらに他の物を作りたいと折り方に取り組む姿を見るのは楽しい。難しい作品に挑戦したいという子供もいる。一人にかかりっきりは難しいので、叶えてあげられないのが残念。こういう、折り紙に対して真剣な子供を見ると、折り紙は「こどもあそびのおりがみ」ではなく、奥が深い歴史ある文化財であると、感じられる。  手伝ってくれた人たちの「楽しかった」の感想もうれしい。イベントの開催会場でマナーが違うという話になった。無料ブースというと、紙(折り紙)を断りもなく何枚も持ち帰る、使ったノリやマーカーは使いっぱなしや持ち帰りのところもある。今回の会場は、そういうことはなかった。参加者の人種の違いか文化の違いか? 小さくても角をしっかり合わせられる子。毎回、発見いっぱい。【大石克子】

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